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事務局周辺および出張先で見つけた道端の草花、人知れず美しい花を 咲かせている道端の、時に雑草とも呼ばれる草花を折々ご紹介します。
                                                          事務局A.R..

オオイヌフグリ  ゴマノハグサ科
オオイヌフグリの春香


写真・タイトルとも塾生提供
(2008.3.8 和歌山県)



青空を切り取ったような小花を、
都内ではとんと見かけなくなった。

幼い頃の記憶と一体の、幻の花に
久しぶりに遭遇。摘んで持ち帰り
たいと思ったが、すぐに花が落ち
てしまう。

雑草ではなく野の花と呼びたい。

(2008.3月 神奈川県)

ハコベ  ナデシコ科  越年生1年草

春の七草に歌われているハコベラ、
花が咲き出すとどんどん増えて
“始末に悪い雑草”ともいわれるが、
ハコベを見るとなぜかほっとする。

自然は生きている、自然のなかに
生きている、と。

 意外と美味しいらしい。いずれ…

      (2008.3月 神奈川県)


ホトケノザ  シソ科 一年草
2枚の葉が茎を囲むようにつき、
連なっている様がなるほど仏の座。
花がついていない方が、その様が
よくわかる。
茎の断面はきれいな四角形、と
本で読み、手にとってみた。本当
に、驚くほど几帳面な四角形。
四角い鉛筆より角ばっている。
自然の不思議を実感するのは
楽しい。

     (2008.2月都内)







◆ホトケノザの喝采






写真・タイトルとも塾生提供
(2008.3月 和歌山県)


【3月の花】   桃  (バラ科 モモ属)


デジタル化された画像でも花びらの透明感がリアル。
メール添付で送ってくださったファイルを開いた途端、
無機質なパソコン画面いっぱいに広がった桃の花。
仕事中の嬉しい感動でした。
一瞬にして高揚感を運ぶ色ですね。
                            (編集子)
塾生のコメント

先日の日曜日(3/2)、家族で京都を歩いてきました。
寒いながらもすでに梅や桃が花をつけており、
春を実感しました。
そういえば去年、桃の絵を描いたなあ・・・


(塾生の作品=水彩画)

【1月の花】 花ではなく木  エノキ  ニレ科 エノキ属 <榎>
農家の庭先に一本の太い木。幹の先にごつごつとした切りこぶがあり、
その先には四方八方へ放射状に伸びる無数の小枝、対照的な造形。
近づいて見上げると、小枝が蒼空に壮大な幾何学模様を描いている。

納屋から出てきたおじさんに声をかける。
  「こんにちは、あの入り口にある大きな木は何ですか?」
  「あれ?ああ、あれは雑木(ざつぼく)ですよ。あれはエノキで雑木。
  あっちにあるのがケヤキですよ」

雑草ならぬ”ざつぼく”という言葉に初めて出会う。ケヤキは自慢できる木、
エノキは格下。矯められても、矯められても、あきらめずに小枝をまっすぐに
伸ばす健気な木。切り口がこぶのようになって、そこから枝が出ているので
ギリシャ神話のカプリコーン(山羊座)のように見えるところもある。小枝を
通して見上げる蒼空はどこまでも高く、限りなく透明で、躍動感溢れる世界。
新年、幸先のよいスタートの象徴。       (2008.1.6神奈川県寒川町) 


 【12月の花】 オニノゲシ(キク科)

◆荒地の太陽

◆雑草の王者の風格

◆葉も茎も逞しく、濃い緑は おいしそう。


                  (2007.12 神奈川県)


 【11月の花】 ヒメツルソバ(タデ科)

道端のあちこち、特に、石塀と歩道のわずかな隙間にびっしり、塀に沿って広がっている様を
よく見かける。人家の庭先から逞しく繁茂しているようでもある。空き地にも多く見かける。
秋から2ヶ月も咲き続け、衰えるどころか四方八方に伸び続け、すべてのツルの先に花をつけ、冬枯れの地面を明るくしている。名前がわからなかったため、登場できなかった花。

◆名前が「ヒメツルソバ」とわかったとたん、ナルホド、ソバだから茎が赤いのか、と納得。
◆「ソバの茎はなぜ赤い」を思い出す。
◆名前の通り、どんどんツルを伸ばして花を沢山つける。真冬の姫君。
                                                           (2007.11都内)


 【10月の花】 花ではなく実 = キャラボク(伽羅木)

◆背の低い針葉樹に、花のような実のような
 赤い点々を発見。丸いランプシェードの形、
 ロウ細工のよう。奥に黒い種を抱えている。

◆イチイの変種で、立ち上がらず、枝は
 横に広がる。肉質の仮種皮は赤く熟すと
 甘く、食べられるが、種子は有毒。

(札幌・中島公園/2007.10.21雨天)

 【9月の花】 ニラ
◆ユリ科 ネギ属 中国原産

◆魯迅故居の裏庭に「百草の園」と刻まれた石碑の建つ野菜畑があった。
ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、カボチャ、ニラ、ネギ、豆、青菜、陸稲(おかぼ)、トウモロコシなど馴染みのものばかり。

◆中で目を引いたのがニラの白い花。雨の中、懐かしい花盛り。

(第6回海外研修ツアーで訪れた浙江省・紹興にて。2007.9.23雨)

 【8月の花】 ヒマワリ

◆燃えるほど暑いが、空はどこまでも青く。
 志はどこまでも高く。自然に真似び学ぶ。

(塾生の作品=水彩画)

          ◆丈は2メートル以上、一本の幹からひと夏に20もの花を咲かせる。
          ◆19番目と20番目の花。幹の太さに比すれば可憐な日輪草。(2007.8月都内)

 【7月の花】 ツユクサ

◆ 自然には敵わない、この造形美。丈の割には小さな花だが、その構造は自然を学ぶ好材料。

◆「無用の用」も自然には用意されて いる。
               (2007年7月都内/雨天)


 【6月の花】 紫陽花

◆何の変哲もないアジサイですが、昨年、事務局に飾った鉢植えを 適当に切り戻して地面に下ろしたところ、2回りほど小ぶりですが、 健気にも花を咲かせました。

◆塾生からコメントと共に作品をご紹介頂きました。

  「道端の植物誌、斬新な企画ですね。
  紫陽花でふと思い出し、むかし描いた絵を
  呼び出して見ました。制作の日付を見ると
  3年前のまさに今日!これも何かの因縁で
  しょうか。ご笑納ください。」



 ≪道端の植物誌≫No.10  冬の花 チューリップ
チューリップって、春の花かと思いきや、花屋さんには冬にしか出ないんですね。昨年、鉢植えを買って水彩画にしました。球根を残しているのでそろそろ生き返らせてあげよう と思います。     (塾生より)

この絵をお送りいただいたのは2007年12月の末。
時機を得て、お正月の床の間のイメージにつながりま した。松の一枝を添え、金銀の水引をかければ、新年を寿ぐ凛としたしつらえになりますね。

2008年が皆様にとって実り多き年でありますように。≪道端の植物誌≫も引き続き、よろしくお願いいたし ます。                     (編集子)

 

 ≪道端の植物誌≫No.9  白い花 名前を教えて下さい
松、金木犀、椿に囲まれた木陰に忽然と現れた白い花。鳥からの贈り物と思われる。
丈は1mくらい。花と同時に実がなるので、実の重さで横に広がって生長している。
実は熟すと黒くなる。ヒヨドリジョウゴかとも思ったが、花の形が違う。きれいな星型。



 ≪道端の植物誌≫No.8 北海道バージョン
◆夢か現か、人の気配なく
 そぼ降る雨に水鳥の群。
 ときが止まった北の朝。

◆この色を紅葉というのなら、今まで見てきたものは
何だったのか・・・?

◆伐採された枝さえ芸術品。

◆紅葉というと、夏の緑から冬枯れを迎える前の、一枚脱ぐ印象があるのですが、これは、一枚着込んだエネルギーを感じる紅葉ですね。
(塾生コメント)

◆見るものを幸せにする色。

◆ナナカマドの実と紅葉
 雨天でさえこの明るさと透明感。

◆「紅葉」はモミジでもあり、植物学上は、モミジ、かえでともカエデとのことで、様々な葉の形があるそうです。
 また、園芸種も多く作り出されているそうですが、気候、地形などの環境で変化するため、同じ種類でも極端な場合、山々で異なるそうです。
(塾生コメント)

(いずれも札幌・中島公園/2007.10.21雨天)


 ≪道端の植物誌≫No.7 ギンモクセイ
◆第6回海外研修ツアーで上海・紹興を訪れた。
紹興では、立ち寄る先々で銀木犀が未だ蕾ながら爽やかな香りを運んでいた。東京では香りの強い金木犀の方が圧倒的に多いので、中国で感じた唯一の奥ゆかしさ。 

◆植え込みには銀木犀、百日紅、斑入りのアオキやモッコク

◆下草には薄紫の花穂をつけたヤブラン ◆茂みの中には草ボケ、ノコンギク、ヤブカラシ ◆そしてツユクサ、と見慣れた草木ばかり。
東京では春から秋にかけて咲く草花が一緒に咲いていた。

(いずれも中国・浙江省、紹興にて。2007.9.23雨)

 ≪道端の植物誌≫No.6 オシロイバナ
◆最初は黄色一色の株だったが、紅色の方が
  優性らしく、紅色が株を席捲しつつある。

◆おかげで一株の中に、多彩な色の花が混在。

◆夕方から咲き始め、夜九時を過ぎても
  ふわっとした香りを漂わせている。
         
            (2007.8月都内)


 ◆夜のオシロイバナ

 ≪道端の植物誌≫No.5 ヤブカラシ
◆花は緑の花びらにオンレンジ色の花盤、
  残った花盤はろうそくたてか金平糖か。
◆地下茎の切れ端からでもどんどん芽を出して
  あっという 間に生い茂る、生命力の塊。花茎は
  真昼の線香花火。


 ≪道端の植物誌≫No.4  ヒルガオ
◆気温36度、直射日光を浴びてなお、凛と咲く花あり。
◆晩春の花が盛夏に咲く・・・涼しい顔のヤマブキ。
                    (2007.8月・都内)

 ≪道端の植物誌≫No.3  ナンテン
◆歌っているような楽しげなナンテンの花。 ◆音楽が聞こえてくるような 愉快な存在感。音色はピッコロ

◆ 実生の株。若い葉は赤みを帯び、 生長するに従って力強い緑に。 葉のつき方はどんなに小さくて も左右対称。色と相似形のグラ デーション。自然界の揺るぎな い秩序。

◆ 尾頭付きの鯛や赤飯には必ず添えられる。 なんてん⇒「難を転ずる」の 意味を込めて。葉には殺菌効果があるらしい。 言葉の持つ力(イメージ喚起力)+実効性=先人の知恵。


 ≪道端の植物誌≫No.2  ビヨウヤナギ
◆ 道端ながら、かなり格調高い。 
大木の陰にひっそりと、しかし力強く咲く花あり。
柳の葉と似ているらしい葉と細長い5弁の花びら、
中央の長いめしべを囲むたくさんの長いおしべ。

◆ 一見華奢でありながら、冠のような豪華さ。
鮮やかな黄色、且つこの造形美。見るたびに
元気が出る。   (2007年6月都内)

 ≪道端の植物誌≫No.1  ドクダミ
◆ 都会の線路脇や歩道の植え込みの脇などでも、白い花の集団が 目に付く。群生して咲き誇っているのもなかなか美しいが、大木の下に ひっそりと咲いていると、暗がりがそこだけ明るくなるような、気品すら 感じさせる。白い花びらと見えるのは実は総苞葉。一輪挿しにしてみたく なるほど、白い花と蔦のような葉形と赤い茎の塩梅が良い。
(2007年6月都内/雨天)
◆ 独特の臭いがあるが、中国ではそれすらご馳走にしてしまうという。 2005年に四川省・成都を訪れた「テクノ未来塾」研修団が、招待を受けた高級料理 店で生のドクダミの葉の一皿に遭遇、にんにくと辛い四川風味付けで、 ”毒は毒を以って制す”、のサラダ版に、熱狂的ファンもいたそうな。
(2005年11月中国・成都/写真:塾生提供)

◆ 手元の書物によると、「東洋特産の宿根草で、北海道を除く日本各地 の半日陰地に多く自生し、地下茎を伸ばしてよく群落をなす。15〜50cm丈 になり、1〜3cmの花穂の下に4片の白い総苞葉がある。油細胞を持って いて、悪臭を発す。」とある。北海道には、ないらしい。要チェック。
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