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●関西WEBフォーラム

【日時】2023年12月16日(土)13:00~17:00

【演題】「バイオプラスチック~ある企業の開発の歴史」

【テーマ】どうやれば会社の中で自分がやりたいと思う開発テーマを続けていけるか

【講師】望月 政嗣氏 元ユニチカ(株) / 望月 学氏 ユニチカ(株)

​【会場】Zoomオンライン(及び東京サテライト会場) 

​【担当】望月理事

 

【構成】

 13:00~13:05 開会あいさつ

 13:05~14:45 講演・対談・質疑応答

 14:45~14:50 ワーク準備・休憩

 14:50~15:50 グループワーク

 15:50~16:20 グループワーク発表

 16:20~16:30 講師講評・閉会挨拶

 終了後 懇親会(オンライン、リアル それぞれ別々に開催)

​【参加者の感想】

・望月政嗣さんのお話からは「高い視座からの強い想い、信念」が新しい道を切り拓くということを強く感じました。奇しくも、フォーラムの最後に阿部理事長も仰ってましたが、想いこそすべての始まりです。ただ、そこに至るまでのプロセスは普通ではなく、42歳になられて他者(他社)がやっていないことをやりたいという思いから始まったというのも、大切なポイントであったと思います。

 一方、望月さんはテーマを立ち上げて実践されたわけですが、会社からは認められず、現在は企画の立場でバイオプラスチックに携わられています。その時、認めなかった人が社長で、現在は望月さんに企画を任せている。このことはある意味で象徴的かもしれません。時代の先を読み、何とか動かそうとしても、その時の経営や上位職者の判断が、どうしても近視眼的になってしまうと、見えない、見えにくい未来に賭けるのは難しいのかもしれません。

 でも、それをどうやって乗り越えるのか、あるいは嘘をついてでも進めるのか、そういう反省は我々も意識して自分が困難にぶつかった時に上手く活用出来ればと思います。仲間作り(上下のメンバーを巻き込む)もそうでしょうし、外部の力(=たとえば客にほしいと言わせる)も大切な点と思います。

・望月理事、お父様、それぞれ新しいものにチャレンジされているところが、やはり血筋というものがあるのかなと思いました。お父様が、講演中に挙げれられたドラッガーの言葉、

「イノベーションとは、意識的、体系的、組織的に変化を探すことであり、変化に関わる方法論である。イノベーションとは技術に限らない、モノである必要もない。技術というよりも経済や社会に関わる用語であり、実際に成功したイノベーションのほとんどが平凡である。」

に大変共感いたしました。

 イノベーションという言葉に囚われて、他人に非凡な結果ばかりを要求し、自身は何がイノベーションなのかを見い出せず、変化についていけない、昨今の、特に日本の状況を思いやられました。

​・講師のお二人には異なる点を感じる一方、お二人の技術開発全体が1つの大きなストーリーの中にあるように思えました。大変ご苦労されたお話もありましたが、暖かさを感じるフォーラムでした。お話の中から印象的だった言葉を述べさせて頂きます。

「20年後の大きな目標に向かって挑戦する熱き心と哲学と呼ぶにふさわしい信念を持ち合わせているか?」

この一文を見るだけで心が熱くなってきます。年齢によっては、時間軸を少し変えても良いと思いますので、大事にしたく思います。

・実際の開発現場とイノベーションのあり方をうまく重ね合わせて説明されていたのが非常に興味深かったです。一つだけの専門ではなく、二つ以上の専門を持つことの意味を改めて認識させて頂いた事が大きな収穫でした。

 イノベーションの話は現在読んでいるヘイミシュ・マクレイ「The world in 2050 第5章Technology Races Onward」に出てきました。これからの時代の変化に合わせて、3つめ、4つめの専門が必要になるかもしれませんね。

【阿部理事長より】

関係者のご尽力のお蔭で、テクノ未来塾の歴史に残るフォーラムになりました。

・親子鷹の望月父子から、「企業における、0⇒1という困難を伴う研究開発活動のあり方について、体験を踏まえて率直にお話いただきました。

・熱い想いがないと続けられない、困難をどう乗り越えてきたのかがビンビンと伝わってきました。秀逸でしたね。

​・宝箱を開けて見せていただき、参加者それぞれにとって、触発されるものが沢山あったと思います。

講演資料

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