「サイエンスアゴラ2023」
【日 時】2023年11月18日(土)~19日(日)10:00 − 17:00
【会 場】テレコムセンタービル(東京・お台場)
科学技術振興機構主催のサイエンスアゴラ2023に江戸技術PJチームでブース企画を出しました。企画タイトルは「江戸時代のハイテク・イノベーターと未来を考えよう!」
サイエンスアゴラとは、あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場の総称です。 サイエンスアゴラは、異なる分野・セクター・年代・国籍を超えた関係者をつなぎ、さまざまな人たちが各地で主体的に推進する活動の広場です。 この広場に集まる人たちが多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、これからの「社会とともにある科学」と「科学とともにある社会」の実現を目指します。
江戸技術PJチームでは、5月の合宿で佐藤さんより紹介いただいたサイエンスアゴラへの企画エントリー準備を吉川リーダーを中心に6月からスタートしました。6月末までに企画応募、8月の審査結果通知を経て、9月より本格的な準備を開始。最終的に15名のイノベーターを選んでブースで紹介し、参加者と一緒に未来を考える場とすることにしました。
・紹介したイノベーターと説明資料作成者
①数学・地理
関 孝和「世界が驚く日本の数学者」(市川 浩司)
伊能 忠敬「地球上の日本の位置をあきらかにした人」(中瀬 敬子)
②生物・植物
青木 昆陽「サツマイモ栽培とオランダ語研究」(折田 伸昭)
南方 熊楠「在野の知の巨人、日本人の可能性の極致」(都築 正詞)
③医学・薬学
田村 藍水「当時の万能薬「朝鮮人参」の国産化を実現した立役者」(竹下 大学)
廣瀬 中庵「子供たちを天然痘から守りたい」(中谷 康雄)
華岡 青洲「世界で初の全身麻酔によるがん摘出手術に成功」(福井 清)
④からくり・電気
平賀 源内「江戸のレオナルド・ダビンチ:理系・文系を超えた万能の天才!」(出川 通)
田中 久重「からくり儀右衛門 万年時計を製作、東芝の礎を築く」(堀池 正人)
大野 弁吉「知恵と時間さえあれば人生楽しめます」(船渡 俊行)
⑤化学・鉱山
大島 高任「近代製鉄の父」(岩堀 伸彦)
上野 彦馬「長崎で幕末の志士の写真を世に遺した実践化学者」(宗像 基浩)
⑥重工業・大砲
江川 英龍「海防を唱えてお台場を築いたお代官」(吉川 智)
井上 勝「イギリスへ密航、鉄道技術を持ち帰った「鉄道の父」」(吉川 智)
⑦社会デザイン
榎本 武揚「幕府~明治の国家を支えたエンジニア・国際人」(後藤 謙次)
・当日の様子
当初は時間を決めて一人ずつイノベーターを紹介する予定でしたが、桝 太一さんが見どころ紹介で未来塾のブースを取り上げてくれたこともあり、ひっきりなしに来場者が訪れるようになったため、ほぼマンツーマンで聞きたいイノベーターの紹介をしていくことになりました。
女性や親子連れの来場者も多く、みなさん目を輝かせながら、熱く語っている姿が印象的で、熱気あふれるブースとなりました。
サイエンスアゴラの事務局が作成して会場で配布された「移動の未来」に関するおすすめ企画のチラシにも、未来塾のブースが「先人の知恵を借りると、移動はどう見える?」とのコメント付きで紹介されていました。予想よりもずっと多くの来場者と接して、江戸のハイテク・イノベーター達に対する関心の高さを実感できたこと、小学校低学年から70歳過ぎの方々と楽しく対話できたことは、このプロジェクトの可能性を大いに広げてくれたように思います。また、会場では教育関係者から番組化や大学の教養テキストへの採用、高校での授業などいくつかのオファーもいただきました。今後の展開が楽しみです。