Forum

2015年

 

フォーラムは、独創的な研究開発、技術開発で実績を挙げている専門家、ベンチャー起業家、 ユニークな経営者による講演と参加者全員による討論で構成されています。 →全フォーラム実施リスト

●2015年12月26日(土)「寺子屋フォーラム」(第161)(東京)

 ~今年の出来事を技術視線で振り返って、未来について語ってみよう~

 理事6名によるリレープレゼン:

 「テクノロジーロードマップの舞台裏」「過去から見た現在」「自動運転を考える」

 「ムーアの法則は終わるのか?」「木造建築の今昔、これから」「未来予測とそれに基づく技術開発」

・開催報告

 「今年の出来事を技術視線で振返り、未来について語ってみよう」という趣旨で、「技術と未来」に関する6名の理事からのプレゼンと、それに続くワールドカフェ形式の討議を行いました。6つの発表・話題提供はお互いに緩く関連しながらそれぞれの視点で技術と未来、さらに過去も見えて大変興味深いものでした。ワールドカフェでの議論は、「技術と未来」は人の幸福を実現させるために役立てるものという共通認識が土台になっていましたが、幸福という数字化の難しい曖昧なものを改めて考え直す良い機会となりました。

・参加者の感想

 とても知的好奇心を刺激され、新たな視点、気付き、方向性を見いだせたフォーラムでした。「時間軸」「グローバル」「豊かさ」「目的」「信念」「倫理観」・・・などを切り口に大変有意義な討議だったと思います。未来はわからないからこそ、自分の思いを入れてつくることが大切。分かりにくい時代だからこそ、自分がどうしたいかが重要だと感じました。

                   

●2015年11月21日(土)第160回「フォーラム」(京都)

 「データ偽装の本質と信頼性確保について考える」

  進藤 順紀氏  医薬基盤・健康・栄養研究所 プログラムオフィサー

・開催報告

 「不正はなぜ発生するのか?」自らが開発していたり事業化していたりすると不正なんて起こさないと考えているのかもしれません。でも実際には社会を賑わしてしまうような問題がたびたび発生しています。今回のフォーラムでは「何故、不正が発生するのか」ということを端的に示してもらいました。
 講演と参加者それぞれの立場も踏まえての討論を通して、「コストと信頼性」の兼ね合いという難しい課題に対してある一定の理解が出来たと思います。

・参加者の感想

(1)最近は杭打ちや自動車の排ガスのデータ偽装が話題となっており、非常にタイムリーな話題で興味深く、理解しやすい内容でした。
 建設業界(杭打ち)と製薬業界を対比させて、データ偽装の本質を議論でき、大変役に立ち、かつ考えさせられました。杭打ちの件では、コストと納期の制約が重要な要因になっており、安全安心のコストを販売価格に上乗せできないという考え方に疑問を持ちました。
(2)不正の発生する構造は殆どの業界で共通だと思いますが、防ぐための仕組みづくりを各業界でどう落とし込んでいくのかが、ポイントであり、難しいところだと思いました。
 ディスカッションでは具体的な議論ができ、業界や分野によって、考えの異なる点や共通点が明確になりました。結論はでなくても思索・議論・体験談を交流できる場と時間にこそ価値があると改めて感じました。    

 

●2015年7月11日(土)第159回「フォーラム」(東京)

 「人間の価値そのものが問われる時代―AIは人間を超えるか」

  小林 雅一氏  KDDI総研 リサーチフェロー

・開催報告

 AIの現状と展望、ロボット産業の現状と全体像、製品化が前倒しされる自動運転車、グーグルのロボット事業参入、日本企業はどうすべきか?という広範な内容の講演に加え、その後の質疑応答も講師の引き出しの多さから1時間以上に及ぶ贅沢なフォーラムでした。
 これからAIとどう付き合っていけばいいのか?いろいろと考えさせられる内容でした。

・参加者の感想

 AIといえば映画にあるような人型ロボットとTVで目にするアシモ、ペッパーを重ね合わせてしまうのですぐにも実現しそうなイメージを持ってしまいます。
 現実には災害対策ロボットのように非常に動きが遅いのでそのギャップがあまりにも大きいことに驚いてしまいました。ここからが科学・技術の発展ですね。どうやら10年後ぐらいには日常生活が大きく変わっているかも、という印象を受けました。

 

●2015年7月4日(土)第158回「フォーラム」(名古屋)

 「ロードマップの基本・応用と活用の要諦」

  阿部 惇氏 立命館大学総合研究機構 上席研究員 ニチコン(株) 取締役

・開催報告

 MOTの第一人者である阿部先生が、所属していた会社における経験をバックボーンに、「ロードマップの種類、事例、重要性、効果、そして限界と弊害」と、「ロードマップとシナリオプランニングの関係性」など多岐にわたる、示唆に富んだ内容の講義でした。

・参加者の感想

(1)久々に圧倒される講義を聴きました。講義資料は100ページを超えており、阿部先生がどれだけの準備をされたのかを考えると、本当にありがたいことです。
 資料の最後にある「夢は描いて絵にすると必ず実現する。描いたもの勝ちである。そのためには、遠くを見てすぐにはじめよう」というコメントはロードマップの極意ではないかと思いました。
(2)仕事に追われていると、時折、ロードマップを描くこと、そのものが目的になってしまうことがあります。
ロードマップを「絵に描いた餅にしない」ためには、プロジェクトに携わるメンバー一人一人がビジョンを実現する為に行動することが重要である。阿部先生の講義を伺って、そのことを再認識することができました。

 

●2015年4月25日(土)第157回「フォーラム」(京都)

 「環境・センサと向き合って30年―コア技術と価値づくりの共創へ―」

  小野内 徹氏 オノウチ・コンサルオフィス 代表

・開催報告

 小野内さんご自身が技術者として開発に携わったC02センサの技術開発からコア技術、MOTまで、上手く繋げた講演でした。特に、CO2センサについては、半導体材料ガスの検知器として馴染みのあるものなのでその開発話についてはワクワクしながら聞きました。
 さらに、第4の産業革命と言われるIoT(Internet of Things)が製造業に与えるインパクトなどを「これからどう考えていくのか?」について提案があり、非常に興味深い内容でした。 

・参加者の感想

(1)お客様が欲しいと思うものを「いい塩梅で技術を組み立てる」ことは、事業開発における大切なポイントではないかと思います。
 ものづくり重視から価値づくりへのシフトは当たり前のように語られているかもしれませんが、それを「本当に実践できるかどうか?」ということを我々に問われているのではないかと思います。
(2)グループ討議は、多様な業種・職種の塾生から様々な意見や考えを聴くことによって新たな知見や気づきが得られる貴重な機会です。
 今回は、「いつ衰退しはじめたのに気付く?」、「コア技術とは」、「IoT」をテーマとして各グループで議論を行いました。テーマをきっかけに話題はマーケット、セールスの話、他社事例や特許などまで広がり、非常に楽しい、頭を刺激される議論ができたと思います。