Forum

2017年

 

フォーラムは、独創的な研究開発、技術開発で実績を挙げている専門家、ベンチャー起業家、 ユニークな経営者による講演と参加者全員による討論で構成されています。 →全フォーラム実施リスト

2017年12月16日(土)オープンフォーラム in 東京「伝統技術を未来技術へ繋ぐ」

 「新製品開発に応用する伝統技術~科学技術の温故知新を考える~」

  生越 由美氏 東京理科大学大学院教授

 

 「江戸技術プロジェクト出版報告会」

 ・「江戸時代のハイテク・イノベーター列伝」紹介
 ・パネルディスカッション:「江戸時代のハイテク・イノベーター列伝」今後の展開について

・開催報告

 基調講演では、伝統技術を未来技術へ繋ぐための提言をいただきました。日本には伝統技術が多く存在し、地域の特徴になりつつありますが、日本人はその価値を理解できていないのではないか。伝統技術を「文化資本」ととらえ、技術を要素に分解し、その中の技術を応用した製品用途開発を進める必要があります。そしてその伝統技術を有する地域や製品をブランド化していくことも必要です。社会は「金持ち」を目指す時代から「時持ち」へと価値観が変わりつつあり、高価でも良いものが売れるようになっています。伝統技術のブランド化を進め海外に提供していけるポテンシャルが、「文化資本」が豊富な日本には十分あるはずです。 

 出版報告会では、出版の経緯紹介と、執筆メンバーから各章の内容紹介がありました。産業革命以前の日本の技術はあまり語られていませんが、江戸時代の技術は日本の地勢、風土などの自然条件と和学、漢学、蘭学などが融合し発展してきたもので、調査を進めると明治維新はエンジニアが成し遂げたのではないかとさえ思えてきました。

 パネルディスカッションでは、大学、産業界からの参加者とテクノ未来塾理事の6名のパネリストから出版報告を受けてのコメントがあり、その後、参加者全員でのディスカッションを行いました。

・参加者の感想

 日本にはすばらしい伝統技術がありながら、これを日本人自身の手で活かす事ができていない事を改めて反省させられました。特許に関しては過去に散々痛い目にあった事を通して改善されてきましたが、伝統技術をブランド化して高付加価値を与えることにはまだまだ無頓着です。
 第2部では、江戸時代の日本にも優れたイノベーターがいたことを再認識しました。これを共有財産として活用し今後に活かせていけたらと思います。カラスを見て俺も飛んでみたいという人はいても実行する人はそういないでしょうね。

 金持ち」ならぬ「時持ち」という言葉に衝撃を受けました。価値を「お金」と見るか「時間」と見るか。高齢化が進む中でここにこれからのヒントがある気がします。ディスカウントで安いものを買いに走るか、伝統品をゆっくり吟味しながら時間をかけて眺める価値を見るか。日本人が「お金」の価値を優先して、伝統、デザインにいつの間にか頓着しなくなっているかもしれません。今回の生越先生のお話から、日本人にとっての「時」「伝統」「デザイン」の価値って何なのか、エンジニアには無縁に考えがちで疎い「地政学」を、国内、海外で俯瞰して価値、ビジネスのヒントになると感じました。
 基調講演は日本の伝統技術を考え直す良い刺激となりました。
「伝統技術を因数分解する」
⇒要素に分解していった時に何が強みや良さになっているのか、一つ一つの要素だけではなく、どんな組み合わせが強みや良さを生み出しているのか、それに気付くためには一歩引いて外から技術を見つめ直してみることも重要かなと思いました。

●2017年11月11日(土)第168回関西「寺子屋フォーラム」(京都)

 「イノベーターが未来を創る」

 講演1.理事長 阿部 惇先生
   「実践から考えた企業におけるイノベーターの発掘・育成・活用のあり方」
 講演2.理事 出川 通先生
   「実践体験からの企業内イノベーターが存在しない(できない)理由と展望」
     ―イントラプルナーは未来の日本大企業において可能か?―

●2017年8月5日「未来社会の共創に挑戦しよう オープンフォーラム in 京都」

 「150年企業の元CTOが語る『技術を活かして未来をつくる』 企業経営から見た研究開発マネジメント」

  津田 雅也氏 元 大日本スクリーン製造(株)取締役副社長 最高技術責任者(CTO)

         (現 (株)SCREENホールディングス)

・開催報告

 第一部は、津田 雅也氏をお招きして100ページ超の資料で約2時間ノンストップのご講演の後、約30分の質疑応答を行いました。その後、参加者が8グループに分かれて講演の内容を踏まえたグループ討議&発表を行い、講師のからコメントを拝聴しました。

 第二部は、テクノ未来塾の活動(プロジェクト、サークル)紹介のポスターセッションおよび名刺交換会を行い、参加者同士の交流を深めました。フォーラム後は有志で懇親会を行い、さらに交流を深めました。

・参加者の感想

 ご講演の話題が非常に多岐に亘りましたので、幾つかの感想を抜粋してご紹介します。
(1)印象に残った言葉は、「自分の目と足で動く」です。また、京都の企業は100年以上長く続いている会社が多いですが、そのノウハウを、閉塞感が漂う日本の大企業は、学ぶべきと思いました。
(2)とにかく役に立つお話でした。未来を目指して、新しい事業を興していくためのいくつかの方法や気を付けるところを丁寧に説明してくださいました。
 ・技術者がマーケットを見る
 ・技術の動き+世の中の動きをみる
 ・自分の目と足で動く
これらは、当たり前なのですが、大切なことだと思います。
(3)人材育成、場の共有では「修羅場」という言葉が心に刺さりました。ただし「修羅場」の創出と、選出された人材がそれに対応できるのか。いろいろと難しいと思います。
(4)ディスカッションは予定より短い30分間でしたが、活発な意見交換になったと思います。発表から印象に残った言葉を抜き出してみます。
 ・失敗したときの、復活システム
 ・三方よし
 ・テクノ未来塾は異文化共有の場
 ・京都の企業の特徴は、したたか、しなやか。
 ・とんがった人をどう活かすか。
 ・修羅場をどう作るか。
最後に津田先生からは「偏差値」ではなく、「変差値」の高い人(とがった人)を「どのように活かすか」という、講義に無かったメッセージを頂きました。

●2017年7月8日(土)第166回「フォーラム」(東京)

 「“G-SHOCK開発ストーリー” その後 “学んだこと”」

  伊部 菊雄氏  カシオ計算機株式会社 時計事業部 モジュール開発部 主幹

・開催報告

 高校入学祝いにもらった時計を会社で落として壊してしまったという経験から、「落としても壊れない丈夫な時計」というたった一行の提案書を書き、G-SHOCKの開発はスタートしました。時代が薄型時計に移行する中で、時代と逆行する頑丈な時計の開発は困難を極めましたが、苦心の末に製品化に成功し、その後ヒット商品となりました。
 この開発プロジェクトの経験をから学んだ「新たなコンセプトの出し方」、「プロジェクトリーダーの役割」について、具体的な事例を交えながら紹介して頂きました。

・参加者の感想

 G-SHOCKの開発ストーリーはまさに「Never Give Up」。
 開発者の強い思いと共感を得られるコンセプトがあればこそ、できあがった製品だと思いました。伊部さんの本当に凄いところは、ある意味、失敗の連続であった開発経験を通じて学んだことをきちんと後輩に伝え、メタル素材の「MR-G」を、若手を集めた自主プロジェクトで開発していったところだと思います。
 本気で取り組める自主プロジェクトは10年に1回、それくらい疲れるし大変と言っておられたのが印象的でした。チャレンジすること、実践が大事ということを、身をもって示されている姿勢に感銘を受けました。

●2017年5月20-21日「2017合宿ゼミ in 熱海」

 自由テーマで全員プレゼン・質疑応答

・開催報告

 恒例の合宿ゼミを昨年に引き続き熱海で開催しました。
・1日目「脳みそに汗をかきながら非日常を考える場」
 参加者全員が今、最も関心を持っていることを自由テーマでプレゼンし、質疑応答を行いました。プレゼンの内容は多岐に渡り、いずれも興味深いものばかりで、議論が絶えませんでした。16名のプレゼンと質疑応答に4時間以上を費やし、全員がたっぷりと脳みそに汗をかきました。夕食後は会議室の照明を消してランタンで非日常の雰囲気を出し、お酒を飲みながらの楽しい議論は深夜まで続きました。
・2日目「未来塾の活動をより良くする為に参加者全員で考え、実践する場」
 8月に開催予定の「オープンフォーラム in 京都」の内容と、未来塾の活性化について、全員で議論を行いました。

・参加者の感想

 「非日常空間」で語り合う面白さは格別なものがあります。様々な視点から繰り出される5分間プレゼンは脳に刺激を与えてくれます。個人的に関心の持てたところは自分で調べるという後味が楽しめます。参加者の皆様全ての熱意によって実現できました、ありがとうございます。

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