・はじめに:15年ぶりの科学と技術のマスターピースの博物館再訪
ミュンヘンの「ドイツ博物館」,本来の名称「ドイツの科学と技術のマスターピース(原型)の博物館」とまで言わないと,この博物館の真の内容やイメージをとらえることは難しいかもしれません.ここは、今年で設立116年となる産業革命後の技術を集積した博物館としては世界一の場所といわれています。
思い起こすと、筆者はちょうど20年前、たまたまミュンヘンでエレクトロニクス関係(半導体・液晶・MEMS関連)の、国際展示会に参加するためにミュンヘンに1週間の出張があったことが始まりです。たまたま一緒になった博物館マニアの先生(東北大学江刺正喜教授)の